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【あらすじ】

洗濯物が揺れる、陽気な春の昼下がり。菅原 桃は家事を手伝うように祖母のタツ子を促している。

だが偏屈と頑固を絵に描いたようなタツ子は、一向にそれに応じない。

毎度のことと半ば呆れる桃であったが、どうやら今日は何かが違う。

 

遺言ビデオを撮る…タツ子のその一言で、桃の穏やかだったはずの午後は一瞬にして吹き飛んでいく。町内の伝手を

使い、すでに根回ししていたインタビュアーや撮影班、終活コンサルタントなど馴染みのない面々が次々と来訪。

大袈裟な撮影の噂は、やがてご近所商店街にも及び始める。だが事態を大きくしたくない桃の苦し紛れのごまかしが、尾ヒレをつけて商店街に一気に拡散。叔母に幼馴染みに憧れの喫茶店のマスター、豆腐屋夫婦に花屋に電気屋、

クリーニング屋などなど。あれよあれよと人が集まり、やがては町医者、警官まで!

馴染みの面々と、そうでない面々が一同に集結したことで、勘違いが勘違いを生み菅原家は大混乱!

遺言はまだ撮れていない!なのに人だけが増えていく!

こじれにこじれる孫と祖母の仲、果たしてタツ子の真意とは?

これは、春を彩る桃の木が、庭に根を張る一軒家で巻き起こる…孫と祖母とその周りの一大終活騒動記!!

笑っていい、泣いてもいい。人生はきっと、思っていたより騒がしい。

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