top of page
【あらすじ】
佐山家長男、佐山潤です。
潤うって書いてジュンと読みます、潤滑油の潤ですね。
さて、今日は質屋を営んでいた父、恭一の三回忌。
夕暮れ時は、ほんの少し涼しくなった晩夏の日。
久しぶりに家族が揃う、そう思って楽しみにしていたのに。
親父に隠し子?長女は妊娠?しかも誰の子供か分からない?
そして次女の恋人は30歳も年上……
で、なんだって?お袋は再婚するだって!?
叔父や従兄弟も何かありそう!
家族が集まる度に次々と飛び出す、問題、問題、また問題!
各々の事情を悟らせない為に不本意に重ねられていく潤の嘘は、
三回忌を更なる混乱のどツボに陥れる。
加えて続々と訪れる招かざる客達。
再婚相手に、隣人愛人、弁護士、僧侶も巻き込んで…
鳴らせ、家族の交響曲(シンフォニア)。
佐山家史上、最も騒々しい一日が今、粛々と幕を開ける。
母さん、なんで、再婚しようと思ったんだ?
親父のこと、もう忘れちまったのか?
bottom of page